さて、Woo EC Fes Japan 2021 が始まるまで不定期ではありますが、WooCommerce に関連する拡張プラグインを紹介していきたいと思います。
そして、1回目は日本でも多数使われているWooCommerce のサイトにて定期購入が出来るようになるプラグインです。
そもそも定期購入って何?
「定期購入」もしくは「サブスクリプション」という言葉を初めて聞いた方もいらっしゃると思いますので、まずはその説明をしたいと思います。
「定期購入」とはその言葉の通り「定期的に購入する商品」になります。他の日本語では「頒布会(はんぷかい)」などとの言い方もあります。
じゃあ、どんな商品が定期購入商品かと言いますと、昔からある(今の人も多分知っていますよね?)ヤクルトの配達ってありますよね?あれも、定期購入に近い販売方法になります。定期的に指定の商品を配布販売して、時たま見直しなどが出来る仕組みです。
また、最近ではスマートフォンのアプリで年額いくらというのような有料機能を販売するアプリがあるかと思いますが、あれも定期購入の一種となります。
定期購入に適している商品を探すのではなく定期購入で売る方法を考える
で、上記のような説明をした場合、自分の商品は定期購入には適していないとすぐに考える人が多いかと思いますが、意外とやり方で定期購入することはできます。例えば雑貨などは、一般的には自分が好みのものを買うイメージがありますが、有名人や店舗が定額で毎月おすすめの商品を送るというような形にすれば定期購入商品(厳密に言えば、商品選定サービス)を作ることができます。
それで、成功した通販会社としてフェリシモ(felissimo)などがあります。また、越境ECの分野となりますが、日本のお菓子を海外に定期販売するサービスなどはここ数年伸びています。
もちろん、比較的リピートしやすい商品(コーヒー豆やコンタクトレンズなど)は定期購入を導入することで顧客の囲い込みを行い、安定収入にすることができます。ビジネスとしてこの販売方法はしっかりと考えるべき方法の一つだと思います。
WooCommerce Subscriptions(定期購入)
今回、紹介するのはwoocommerce.comにて販売されている公式プラグインを紹介します。このプラグイン以外でも定期購入を実装できるプラグインはありますが、このサイトでは基本的に WooCommerce の公式プラグインにある商品をメインに紹介していきたいと思います。
こちらの商品は現在、年間US$199.00(2021年9月現在)にて販売されています。ちなみに、WooCommerce の公式サイトの販売方法も定期購入の形をとっています。ざっくりですが、月額2,000円弱ぐらいの換算になるかと思います。購入は年額でしかできません。
WooCommerce Subscriptions でできること
まず、このプラグインで出来ることは WooCommerce のサイト内での定期購入です。どんなタイプの定期購入ができるかというと大枠以下のような定期購入商品の作成ができます。
- シンプルな定期購入(日、週、月、年ごと)
- バリエーションのある定期購入(日、週、月、年ごと)
- 試用期間のある定期購入(例: 最初の1ヶ月無料など)
- 初期費用の必要な定期購入(登録料として1,000円など)
- 支払いの自動決済対応(※利用している WooCommerce 対応決済プラグインが対応している必要がある)
- 支払いの手動決済の選択も可(全体として。商品ごとにはデフォルトではできません)
- バリエーションのある定期購入の場合はダウングレードやアップグレードにも対応可能
- 定期購入の決済日を統一することも可能(日割り計算も可能)
- 定期購入期間の制限設定も可能(例: 3ヶ月だけの定期購入など)
- 顧客側による途中キャンセルの設定も可能
細かな設定の部分を説明するともっとあるのですが、大枠出来る機能が以上となります。
※「日、週、月、年ごと」とは、1週間ごとや2週間ごとなどの設定も可能です。
日本語対応について
このプラグインは私も含めて複数の日本のコントリビューターによって翻訳されています。購入された後、プラグインをインストールして有効化すれば、翻訳ファイルも一緒にダウンロードされます。なので、安心してご利用頂けるかと思います。
新しい販売法としても含めてこのプラグインを WooCommerce のサイトに導入することによって、ビジネス的に安定収入化することもできるかもしれません。