Woo EC Fes Japan と WooCommerce について

初めてこのサイトに訪れた方のために、WooCommerceやネットショップについての事を記載しています。

Woo EC Fes Japan とは

Woo EC Fes Japan とは、WooCommerceに関わる人が集まって、

WooCommerce の知識や経験を共有しよう

と実行委員が中心となって開催しているオンラインカンファレンスです。
ただ、WooCommerce をまだまだ知らない方が日本では多いと思います。

まずは、WooCommerceの説明をしたいと思います。

WooCommerce とは?

まず、WooCommerce ってどう読むの?
という方もいると思います。
ウー・コマース」と読みます。

WordPress でネットショップを作成できる拡張プラグイン

WooCommerce を簡単に説明するとしたら
「WordPress でネットショップを作成できる WordPress の拡張プラグイン」
が一番的確だと思います。

WordPress は多くの方がご存知だと思います。
世界中のサイトの40%以上が2021年10月現在 WordPress で作成されています。

世界のCMSのシェア
世界中のサイトの40%以上が2021年10月現在 WordPress で作成されています。

WordPress はブログから開発され、今ではWEBサイトを作成してコンテンツ(ページ)管理をしやすくする仕組みを持つCMS(コンテンツマネージメントシステム)になっています。

このシステムはオープンソースソフトウェアとして無償でプログラムが公開されて、多くのコントリビューター(一般的にわかりやすい言葉に置き換えるなら技術支援的ボランティア)によって開発されています。
ライセンスもGPL(GNU一般公的使用許諾)というものが採用されて、多くの人が自由に使えるようになっています。

その WordPress に深く関わっている Automattic という会社が中心となって現在 WooCommerce を開発しています。(厳密に言うと、WooCommerceもオープンソースソフトウェアであり、Automattic に関わらず多くのコントリビューターが開発に参加しています。)

そのため、WordPress でネットショップを作成するとしたら、
最初の選択肢として WooCommerce が出てくることが
多くなっています。

世界で最も利用されているオープンソースソフトウェアのネットショップシステム

また、WooCommerce は

ネットショップのオープンソースソフトウェアとしては
今、世界で一番使われている

と言われています。

インターネット全体でのeコマース利用分布

ご覧の円グラフでは Shopify が27%で一番となっていますが、Shopify は ASP 型と言ってサーバーなどもすべて任せる形になっています。

オープンソースソフトウェアの場合は、自分自身でサーバーなどの準備をする必要がありますが、全てのデータが店舗側で管理ができますし、カスタマイズにASP型ほど制限がありません。

先に説明したように、特に WooCommerce は WordPress に深く関わっているので、WordPress のカスタマイズが出来るエンジニアが比較的簡単にカスタマイズスキルを習得することができます。

そして、ネットショップサイト上位100万サイトではShopifyの 21% を越して、28% のシェアを誇っています。

2021年10月26日現在(BuiltWith調べ

日本におけるeコマースの利用分布

また次のグラフのように日本でもWooCommerceは高いシェアを持ち始めています。

日本でも、Shopify など(Wix Stores, The Base, Makeshop, Stores JP)の ASP が多く利用されていますが、オープンソースもある程度のシェアを持っており、EC cube や WelCart などが WooCommerce 以外では多く使われています。

ちなみに、WelCartはWooCommerceと同じく、WordPressの拡張プラグインで日本純正(開発主体会社が日本)のプラグインとなります。

2021年10月26日現在(BuiltWith調べ

ちなみにネットショップって?

当たり前のように今ネットショップと書いていますが、
厳密に言うと WooCommerce は E-Commerce(電子商取引)に関しては
ほぼすべて対応できる形になっています。

ネットショップって通販ですよね?

ご存じの方には釈迦に説法となってしまうのですが、
オンライン通販というのはネットショップの一形態となります。

例えばですが、Netflix は動画配信サイトではありますが、 E-Commerce(電子商取引)を行っていますので、似たようなサービスをWooCommerce で作ろうと思ったら作ることができます。
(決済や支払いの部分をメインとして)

なので、ネット上で支払いをする仕組み全体に WooCommerce は対応が出来るのです。

例えばですが、サロンのオンライン予約で事前決済をおこなったり、店頭払での対応をしたりなどが実装が可能です。(予約関連の拡張プラグインが別途必要)

プログラムなどの商品をダウンロード販売することも可能です。
また、定期購入の形の販売やクラウドファンディングのサイトを構築することも可能です。

この辺りの拡張性の詳細はWooECFesのセッションで説明をさせて頂きます。

WooCommerce のビジョンは「商取引の民主化」

そして、2020年より WooCommerce が世界に向けてビジョンを提示しています。それは、

「商取引の民主化」

です。ネットショップだったり E-Commerce (電子商取引)は一般の方が始めるのには少し敷居が高い部分があります。

もちろん、一ビジネスなので簡単に儲かるものではないですが、簡単に始めることが出来るようにして、多くの人が商取引が出来るようにすることをビジョンとして提示しています。

そのため、よりノーコードでページや機能拡充が出来るようにするなどの方向性が提示されています。また、開発者向けには、より開発のしやすいように英語がメインではありますがドキュメントがとても充実してきています。

みなさんと一緒に Woo EC Fes Japan 2021 を盛り上げましょう!

そして、今年2回目となる Woo EC Fes Japan を開催いたします。昨年度より実践的に初めての方の体験が出来るようにとワークショップをメインに企画しています。

誰でも簡単に参加できるワークショップ

しかも、そのワークショップには手ぶらで参加いただけます。実行委員会の方でデモサイトの準備を行います。
メールにて事前に連絡のあるサイトのURLやログイン情報を元に当日そのサイトを使って作業を体験して頂きます。

準備はほとんど要りません。

(一部ワークショップではアカウントの取得を事前にお願いする場合があります。)

よりネットショップの開発や運営に必要な情報を取得できるセッション

セッションもWooCommerceだけでなく、

ネットショップを運営する上で大事な情報を提供できるセッションを増やしました。

昨年度はWooCommerceにかなり縛られた感じのセッションが多かったのですが、「商取引の民主化」を推進する WooCommerce の理念の元、まだネットショップを始めていない方向けに注意すべき点や勉強になるであろうセッションを増やしました。

WooCommerceに興味のある方、使っている方、
是非、ご参加ください。